ちょりす。
カワちゃんです。
今日は、インド人について少し書きたいと思うのですがね、皆さん、インド人と聞くとどんなイメージします?
ウザい?ウソつき?野蛮?
まあ、僕のブログ内でも詐欺師とのやりとりの話や、タクシーの運ちゃんとの攻防の話などをしてるので「うおー。やっぱりか。インディアンえぐいなー。」みたいに、思った方もいるかもしれません。確かに僕自身、あまりにもしつこかったり、出し抜こうとするインド人に、ウンザリして嫌いになりかけたのも事実です。
ですがね、2カ月弱。インドを旅して、最終的にはインド人が、大好きになりました。という事で、今回は、インド人に対してマイナスなイメージを持つ方に、是非読んで欲しい記事です。
異常なインド人のホスピタリティ
とか言いながら、ゴアに来るまでは、ほとんどインド人がイヤだった僕。きっかけは、ゴアで、インド人の旅行者や現地民と寝食を共にした事でした。
前に、お伝えしたホーリー祭の翌日。同じ、宿に泊まってる、グジャラトという地方から、遊びに来てるインド達と仲良くなり、彼らと共に、行動する事になりました。最初は、若干インド人アレルギーになりつつあった僕なんで、彼らに対して、少し警戒する僕でしたが、実際に一緒に遊んでみると、彼らは、尋常じゃないくらい僕の事を、気にかけてくれます。
「タカ、どこ行きたい?」
「タカ、腹減ってないか?」
「タカ、お前は一切払わなくていい!」
「タカ、お前ずっとインドにいろ!オレらの地元に来いよ!案内してやっから!」
「インドで困ったら、オレに電話してこい!全部面倒みてやっから!」
…etc
僕は、本名”タカフミ”だと、覚えにくそうなんで、いつもタカって自己紹介をしてます。なんか、インド人からしたら、タカっていう響きが、割と好きみたいで、意味無く「タカタカタカ」言ってます(笑)
彼らも、インド人といえ旅行者なのに、僕に対する気遣いがハンパない。ほとんどお金を出させてくれない。おまけに、インド語一切喋れないし、完全に外国人の僕を除け者にする事もなく、どこか出る度に「一緒に来るか?」と、声をかけてくれます。
屋台で、食べ物を頼めば「タカ、好きなだけ食え!」と。インド人って、本当に自分の物って概念がないんですよね。他人との境目が曖昧というか、「とりあえず、一緒にいんだからお前も混ざってけよ」的な感覚って言ったらいいのかな。よく“古き良き日本”て、表現を用いる方いらっしゃいますが、イメージ的には、正にそんな感じなんかなって思います。食べ物も、飲み物も、タバコも全部シェアが当たり前。逆に、僕がペットボトルの水買って、一口飲んだら「タカ、水くれ!」と言われたので、渡したら、そのまま一周して僕のとこに戻ってきた時には、ほぼ空っぽみたいな事もしょっちゅう。いい意味でざっくばらん。割り勘とか、彼らからしたら、もはや宇宙語かもしれません。いや、額がデカかったら割り勘するのかな?僕が見た中では、一度も無かったけど。
その夜、パーティで飲みながら、アビーチェル君というインド人と、話しました。
「とにかくインド人を悪く思わないで欲しい。」
ナルトの大ファンだという彼は、なんとウチハの人間でした(笑)
インド人ってのはいい奴らなんだと、皆んなに言って欲しいと。
ここで、僕は敢えて、ちょっと意地悪な質問をしました。
僕「君達が、素晴らしいインド人だという事は、重々分かってるけどさ、これまで騙そうとしたり、しつこかったり、イヤなインド人にも沢山会った。彼らの事はどう思う?」
アビーチェル君「それに関しては、本当に申し訳ないと思う。でも、そーゆー奴ってどこにでもいると思うんだよね。ただ、特にインド人は、国民の70%は貧乏だから、そーゆーお金が無い人達がしょうがなく、やってしまうと思うんだよね。俺らは、どちらかといえば、裕福な方だから、貧乏な人達にも手を差し伸べたいとは思ってるんだ」
僕「じゃあさ、インドって物乞い多いじゃん?君は、彼らにも恵んであげたりするの?」
アビーチェル君「場合によるかな。ただ、金くれ!って奴らには渡さないけど、なんか売ってたりしたら、いらなくても買ってあげたりする時あるよ」
うーむ…。物乞いや、売り子を頭ごなしに、全て追っ払ってた僕も、少し考えてしまう答え…。
インド人を嫌いになる前に
「そーゆー奴ってどこにでもいると思うんだよね。」
アビーチェル君の言うこの言葉が、答えなのかもしれませんね。「悪いやつなんて、どこにでもいる。」
日本だって歌舞伎町歩けば、チンピラが「この後、オッパイどーすか?」ってウザい勧誘してくるし、そーゆー奴らに、ボラれたりって事もあるだろうし(僕は着いてった事無いですからね!!)。
あんまり、そーゆー所だけ切り取って「インド人ウザい!」って、過敏に喚き散らす必要もないのかも。いや、実際ウザいけど(笑)
でもね、よく考えてみればゴアだけじゃなく、インド中を旅してると、電車の下車する駅が分からなかったら、教えてくれたり、困ってると何かと助けてくれたりもするし、商売が絡まないと基本的にはみんないい人な気がします。
一緒に遊んでくれた彼らは、3泊くらいで帰ったけど、その後は、以前紹介した、ゲストハウスに住み込みで働くジャンゴ君や、遊びに来てるデュマ君や、ババ君達と過ごしました。更に、僕が宿泊した、Gypsy’s Hostelのスタッフや、オーナーの方も、本当に家族のように接してくれて、サイコーの形で、インド生活が締めくくれました。
ここで出会ったインド人の皆んなには、ひたすらに感謝です。最後に、僕の持っていたインド人の偏見を全て取っ払ってくれました。
ワイルドで豪快で、友達思いのインド人。僕は、彼らの事が大好きです。
という事で、インドに行ったら出来るだけ彼らと、距離を近づけてられるように頑張ってみて下さい。きっと、ウザいだけじゃなく、彼らの素晴らしい人間性も、垣間見えてくると思いますよ♪
勘違いしないで欲しいのは、みんながみんな、いいインド人ってワケじゃないので、必ず警戒心を持つ事だけは、忘れないで下さいね!先程も言いましたが、いい奴も悪い奴も、必ず一定数はどこにでもいると思いますので、くれぐれも油断はしないように!
投稿者プロフィール
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神奈川県横須賀市出身、1988年生まれ。
仕事も辞めて、車も売って、住民票も抜いて2019年1月より世界放浪中。
元・テニスコーチという経歴を活かし、ラケットを持ってテニスできる環境があれば、世界中でラケットを振り回したいと思います。
主に、物価の安い国を中心に周る予定ですので、格安旅行などを考えてる方達の、参考になればと思います♪
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